怒鳴ったり叱ったりしないで子育てしたいけど、子供がわがままになってしまわないか心配・・・
叱らずに子育てをしていると、周りの目が気になる・・・
こんな悩みを持つパパママもいるのではないでしょうか?
確かに、「叱らない育児」にはこんな批判的な意見もよく目にします。
- 子供の行動が周りに迷惑がかかっているのに、親は見てるだけでいいの?
- 子供がわがままになっていくのではないか。
- 叱られる経験がないと、打たれ弱くなると思う
しかし、叱らない育児にも正しい実践方法というのがあるのをご存知でしょうか?
「叱る」という手段を使用しなくても、子供を教育したり・正しい方向に導くことは可能です。
「叱らない育児」は、海外でメジャーになりつつある育児法「ジェントルペアレンティング」という教育法に一部当てはまる部分があります。
今回は、このジェントルペアレンティング育児法に基づいて「叱らない育児」のよくある勘違いと正しい実践方法について解説していきます。
1. はじめに
1-1. 「叱らない育児」って本当にいいの?
「叱らない育児」は、近年多くの親たちに注目されている育児法ですが、名前だけで誤解されがちです。
特に「叱らない=甘やかし」や「ルールなしの育児」と捉えられることが多いのが現状です。
しかし、海外注目の育児ほう「ジェントルペアレンティング」の考え方に基づく「叱らない育児」は、子どもを尊重しながらも、しっかりとした枠組みを持っています。
1-2. 叱らない=甘やかし?という誤解
「叱らない育児」は甘やかす育児ではありません。
むしろ、子どもに対して適切なガイドラインを示し、共感を持って接することが基本です。
「叱らない」とは、怒鳴ったり感情的に叱る代わりに、子どもと対話を通じて問題解決を図るという意味です。
2. 叱らない育児の基本的な考え方
2-1. ジェントルペアレンティングとは何か
ジェントルペアレンティングは、感情的な反応を避け、子どもを尊重しながら導く育児法です。
親が感情的になるのではなく、共感と対話を通して子どもの成長をサポートします。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
2-2. 叱らずに教えるアプローチ
叱るのではなく、子どもにとって何が正しい行動であるかを示し、自分で学び取るように導きます。
叱られたことで子どもが萎縮するのではなく、行動の意味を理解し改善していくことを目指します。
例えば
- ちゃんと順番を守ろうね。
- 座って食べようね。ごちそうさましたらまた遊ぼうね
- 叩いたり噛んだりすると、お友達が痛くて悲しい気持ちになるよ
など、叱らなくても、注意したり指摘していきます。
ケース別に具体的なアクション方法も解説しています。
3. 「叱らない育児」に対するよくある勘違い
勘違い①:子どもを全く指導しない育児法
多くの人が「叱らない育児」を「子どもに何も教えない」と誤解していますが、実際には親がしっかりとガイドラインを示し、子どもをサポートするものです。
勘違い②:子どもが自由すぎて社会性が育たない
自由を尊重する一方で、社会のルールやマナーを教えることが大切です。
叱らない育児では、子どもが自ら学ぶ力を育て、他者との協調性も養います。
勘違い③:親のストレスが溜まるだけの方法
「叱らない育児」は親にとっても負担が大きいという声もありますが、実際には親が感情的になる機会を減らすことで、ストレスが軽減されることも多いです。
4. 正しい「叱らない育児」の実践方法
共感と対話を重視したコミュニケーション
子どもの感情や考えを尊重し、対話を通して問題を解決することが「叱らない育児」の基本です。
親がまず子どもに寄り添い、共感することで、子どもも安心して自分を表現できます。
- すごく嫌な気持ちなんだね。
子どもの行動に一貫性を持って対応する
親の対応が一貫していることが重要です。
一貫性のない対応は、子どもを混乱させてしまいます。
例えば、子供が同じ行動をしても、今日は親の機嫌が良かったから注意されなかったけど、昨日は酷く叱られたなどの一貫性のない行動は、子供が親の顔を伺うきっかけにもつながってしまいます。
何より、親子の信頼関係にも影響してくるでしょう。
子ども自身が学び、成長する機会を提供する
親が子どもに問題を解決する機会を与えることも大切です。
失敗を恐れずに学び、自己解決能力を育てることができます。
コップの水を床にこぼしてしまったとしてもそれは子供にとって学びの機会であるという考え方もあります。
そこで親が子供からコップを取り上げてしまったらその成長する機会を奪ってしまっているかもしれません。
5. 叱ることと注意することの違い
注意=悪いことではない
注意すること自体は決して悪いことではありません。
ただし、注意の仕方やタイミングが重要です。
感情的に叱るのではなく、冷静に子どもにフィードバックを与えることが求められます。
親が感情的に叱ってしまうと、子供も萎縮してしまい、本来伝えなければならないことが伝わらない可能性もあります。
- 「怒られないようにする」
というのが子供の判断基準になってしまっては、本質的なしつけ・教育にはつながっていません。
どのようにフィードバックを与えるかが大切
子どもが何を学ぶかは、親のフィードバック次第です。
ポジティブな言葉でのフィードバックや、行動を改善するためのアドバイスを与えることで、子どもが成長するきっかけとなります。
- お友達に「ごめんね」と謝ることはできる?
- 「おもちゃを貸して」と言ってみようか
- 貸してと言ったら貸してもらえたね。これからは無理やり取るのではなく貸してと言うのが良いね。
親は、感情的にならずに、しっかり行動の改善をアドバイスすることで、子供もしっかり理解をして、他の事柄でも応用しながら学びに繋げていくことができるでしょう。
6. まとめ:勘違いを解消し、叱らない育児を実践しよう
今回は、ジェントルペアレンティングの考え方と、叱らない育児の正しい実践方法について解説していきました。
ただ、単純に「叱らない」というのは、よくないというのは筆者も同意見です。
叱るという手段を使わずに、子供に悪いこと・よくないことは指摘をしながら、信頼関係を深めていくことができたらと思います。
「叱らない育児」に対する誤解を解消し、子どもとの関係を深めるためには、親自身がしっかりと理解し、実践することが大切です。