あなたは、子育てや家事を周りに頼ることができていますか?

頼るのは申し訳ないと思ってしまうんだよね‥

自分でやった方が早いから‥
こんな声が聞こえてきそうです。
周りに頼る方が気疲れしたり、考えることが増えてしまうので、自分でやってしまった方が楽だなと思いますよね。
しかし、あなたのそのちょっとしたがんばりの積み重ねが心のゆとり奪いイライラの原因になっている可能性も‥
もし、勇気を振り絞って周りに頼ることができたら、毎日のイライラしてしまった自分への罪悪感を少なくすることができると思いませんか?
今回は、頼れないあなたが、なぜ頼ることができないのか?頼らないことで子どもに与える意外な影響・頼るための考え方を心理学の観点も踏まえてお伝えします。
この記事を読んで、周りに頼るための第一歩を踏み出すことができるでしょう。
ぜひ最後までご覧ください。
あなたが頼れない本当の理由

あなたが人に頼れない理由はこの3つのどれかに当てはまっているでしょう。
①無意識に培っている「いい母親像」
世間の「いい母親」のイメージは、昔の母親像からアップデートされていないなと感じる場面が多いです。
SNSのコメント欄などでも、母親に対する辛辣なコメントを目にすることもあるのではないでしょうか?
そんなコメントを見ていると、無意識のうちに自分の行動が制限されてしまっています。
この昔の母親イメージからアップデートがされていないのには理由があります。
それは日本人が特に抱きがちな『スパイト行動』です。
- 私が損をしているのだから、君も損をすべきだ
- 俺も我慢しているんだから、あなたも我慢しろよ
このような「自分を損してでも相手の得を減らしたい」感情をスパイト行動といいます。
日本人は、このスパイト行動が強いという研究も出ているのです。
昔の子育ては、母親が『子ども第一優先』で家庭を守るというのが基本。
自分が子育てしていた時・自分の母親は、子どもや家庭を優先していたのに、今の子育て世帯が、気軽に外出したり、YouTubeを見せたり、家事代行やベビーシッターを頼んでいたりするのを見ると、叩いたり批判したりして、相手の得を減らす行動に出るのです。
自分たちが苦労したんだから他の親たちも苦労すべき
この思考が子育てにおけるスパイト行動です。
なんとなく、周りに頼ることに罪悪感を感じてしまうのは、世間の厳しい声が、無意識にいい母親像というのが形成されてしまっており、現実とのギャップから罪悪感に繋がってしまっています。
【心理メカニズム】
無意識に形成された理想の母親像 → 現実とのギャップ→ 罪悪感→ 頼ることへの抵抗
②「自分でやった方が早い」の完璧主義思考
- 『自分でやった方が早いから』
- 『自分なりのやり方があるから‥』
こんな気持ちになって人に任せずに自分でやったことはありませんか?
育児・家事に限らず、仕事の場面などでもこういった気持ちになって人に任せずに自分でこなしてしまうこと、私はありました。
こういったことの背景には
✓ 他人に任せることへの不安
✓ 失敗やミスを極度に恐れる心理
✓ こうするべきという固定概念
が隠れています。
任せるというのは相手を信頼しなければならないので、そういった点では勇気がいる行動であるのは確かです。
③「申し訳ない」と思ってしまう自己肯定感の低さ
人に頼むときに『申し訳ない』と思ったことはありませんか?
- 自分の仕事を同僚や同じ部署のメンバーに頼む
- 子どもの世話を祖父母に頼む
子育てという場面以外でも仕事や人間関係のやり取りで、申し訳なさを感じる方も多いのではないでしょうか?
こんな場面で、まず「申し訳ない」と感じてしまう人の心理的背景は
✓ 自己価値の低さからくる遠慮
✓ 「私なんかが頼んでいいの?」という気持ち
✓ 相手の負担を過大に想像してしまう癖
こういったものが挙げられます。
- 「みんな忙しいのに私だけ…」
- 「お金を払ってまで頼むなんて…」
- 「もっと大変な人がいるのに…」
こんな【心の声】が聞こえてきそうです。
頼れない心理が子どもに与える意外な影響とは?

「頼らない姿」が子供に与えるメッセージ
子どもや家族の対応を自分一人で担うことは、良いように感じるかもしれませんが、子どもに意外なメッセージを伝えているかもしれません。
- 「困った時は一人で解決するもの」
- 「助けを求めるのは弱いこと」
- 「自己犠牲こそが愛情の証」
子どもには困ったときには周りの助けを求めたり、友達と協力してチームワークを育んでほしいと思っているはずなのに、自分の行動は子どもの見本になれていますか?
親自身が率先して周りに頼ったり、助けを求めたり、失敗を許容していくことで、子どもも安心して周りに頼ったり、チームで協力したり、失敗を恐れず挑戦したりすることに繋がっていくと思います。
ママの心身の疲労が及ぼす家族への影響
「いつもなら許せることが今日はイライラしてしまう」こんな経験ありませんか?
これは、心身の疲労や睡眠不足が原因かも。
学術的にも、疲労や睡眠不足になると、感情をコントロールする脳の「前頭前皮質(PFC)」の活動が低下するといわれています。
PFCは「怒りのブレーキ役」ですが、疲れているとこのブレーキが弱まり、小さな刺激でもイライラしやすくなることが証明されています。
- イライラすることで子どもへの接し方が厳しくなる
- 余裕が失われることで子どもとの質の高い時間が減る
- 夫のちょっとした言動にイライラして家庭内の雰囲気が悪化する
こんな悪循環になってしまう恐れがあります。
知ってますか?頼ることの本当の価値

頼るというのは、自分の心理的ハードルが高くなりますよね。
しかし、この3つを知っているだけで、頼るということにも価値があることがわかります。
1つずつ解説していきます。
頼ることで頼られた人も幸福になる?!
心理学の観点から、人は他人の役に立つことで「自己有用感」を感じ、幸福度が上がると言われています。
自己有用感とは、自分が誰かの役に立っている・自分の存在が社会やチームにとって価値のあるものだと感じることです。
人間は、貢献したいという欲求を持っています。頼った後はしっかり「ありがとう」と感謝を示すことで、相手も幸福度が上がっているのです。
また『フランクリン効果』といって「人は自分が手助けした相手に対して、好意を抱きやすくなる」という心理現象もあります。
- 夫:「頼ってくれて嬉しい」「役に立てて良かった」
- 祖父母:「孫のために何かできて嬉しい」「義理嫁に頼られる存在になっていて嬉しい」
こんなポジティブな連鎖が生まれているかもしれません。
相手を信じることは勇気がいりますが、自分がまずは信じることで、相手との信頼関係が構築されていきます。
子どもへの最高の教育になる
✓ 「困った時は助けを求めていい」を身をもって示す
✓ 「チームワークの大切さ」を教える
✓ 「効率的な問題解決」のお手本
ママが育児に家事に仕事に手一杯になったときに、どうそれを解決しているか?子どもはそれを感覚的に見ています。
親がまずは、子どものお手本として直面した問題を解決していきましょう。
「ママも疲れた時は助けてもらうから、あなたも困った時は遠慮しないで言ってね」
こんな風にやり取りができたら、子どももママに安心して頼ることができそうですね。
貸し借りではなく循環
人間関係は「助け合いの循環」でできています。
誰にも頼らず1人で生きていくことはできません。
今は頼る側になっていたとしても、いつか相手や他の人が困った時に支えることで循環が生まれていくのです。
助けてもらうことは、相手や他の人にも優しくすることができるのです。
もし、頼ることが申し訳ないという気持ちになるのであれば、もしかしたら『頼る』と『依存』を勘違いしている可能性もあります。
- 相手の状況などを考えずに、やってもらおうとする
- 相手にしてもらうのを『当たり前』と考えている
- その相手がいないとできない
依存は相手の負担や自由を奪う行為です。
逆に『頼る』というのは
- 自分にもある程度の自立性がある
- 相手に感謝や尊重がある
- 「頼る」と「自分でやる」を状況に応じて使い分けられる
このような特徴があります。
ここで頼るか悩んでいる人は、確実に依存ではないはずです。
相手に感謝や尊重があって、ちゃんとこの恩を忘れずに接することができていれば『頼っていい』ということです。
有料のサービスに頼ることも立派な自己投資

- 周りに頼る人がいない
- 祖父母や親戚に頼むのはやっぱり気が引ける
こんな方には、有料のサービスに頼るのがおすすめ。
有料のサービスにお金を払うのは立派な自己投資です。
皆さんの時間は有限です。
1日の24時間に何をやるのか?何をやらないのか?これを取捨選択する必要があります。
子どもが生まれてから新たに『育児』というタスクが生まれたのに、今までと同じように生活するのは無理です。
睡眠時間や自分の余暇の時間を削って、育児の時間を捻出していませんか?
日々の出費を『浪費』から『投資』へ
日々のお金の使い道を『浪費』から『投資』へ変えることで、費用の捻出は可能です。
- 毎日買ってしまうコンビニのコーヒー(200円×20日=4,000円)
- サブスクの幽霊契約(毎月900円×12ヶ月=10,800円)
- ATM手数料(1回110円)
- 水筒を持ったらいいのにコンビニで飲み物を買う(1回150円)
- 100均で、安いからと言って無駄に買い物をする(5個で550円)
- あと1,000円で送料無料だから〜といってそんなに必要でないものを購入(送料払ったほうがトータル金額は安い)
自分の満足度が上がらない浪費を挙げてみたら、意外と削減できそうな費用はありませんか?
自分の満足度が上がる浪費は必要ですが、そうではない浪費は削減していくと、月に5,000円くらいは節約できそうです。
有料で頼めるサービスの相場
有料で頼めるサービスとしては
- 家事代行
- 保育園の一時預かり
- ファミリーサポート等の行政サービス
- ベビーシッター
- おかずの宅配サービス
などがあります。
それぞれの価格の相場は以下の通り。
家事代行 | 1時間:5,000円程度 |
保育園の一時預かり | 1時間:500円〜800円程度 |
ファミリーサポート等の行政サービス | 1時間:500円程度 |
ベビーシッター | 1時間:3000円程度 |
おかずの宅配サービス | 1回:6000円程度 |
まず、有料サービスに頼る第一歩として『おかずの宅配サービス』はおすすめです。
相場の比較の中では高く見えるかもしれませんが、これは食費も含まれているので結構お得です。
そして、夕飯の準備がないだけで、かなり時間にゆとりができます。

騙されたと思って一度試してみて欲しいです。本当に楽になりますよ。
『おかず宅配サービス』の比較記事はこちらから。この記事を読んで自分に合うサービスを見つけて欲しいです。
子どもが昼寝している時に夕飯の準備ではなくて、一緒に休めるだけで、かなりリフレッシュになるのではないでしょうか。
自宅に人を入れるのが問題ない方は、家事代行も検討して欲しいです。
家事をするって本当に価値のあることですが、正直あなたがやらなければいけないことではないです。
あなたがやらなくていいことは手放して、あなたがやるべきこと『子どもとの時間を大切にする』『家族との時間を大切にする』『あなたの心と体を休ませる』に注力してみませんか?
家事代行の選び方についてはこちらの記事で解説しています。
まとめ:小さな一歩から周りに頼って自分を大切に

頼ることは決して弱さではありません。
むしろ、家族の幸せを最優先に考えた「賢い選択」です。
あなたが笑顔でいることが、子どもや家族にとって何よりもの贈り物です。
まずは、罪悪感を取り払って小さな一歩を踏み出してみませんか?
「完璧なママ」より「幸せなママ」を目指しましょう。
「心の余裕の作り方」をもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください!