令和の時代、子育ての教育方針やメソッドはたくさん溢れていますよね。
- 違いって何?
- 何歳から始めたらいいの?
- それをやってどんな能力が開発されるの?
- 我が子にはどの教育法が合っているの?
こんな疑問を持った人もいるのではないでしょうか。

○○式教育メソッドとか色々あるけど、違いがわからないよね。
そんな疑問にお答えするために、幼児教育オタクの筆者が人気の7つの教育法について調べて「特徴」「適用年齢」「メリット・デメリット」をまとめました!
今回取り上げた教育法はこちら
- ピグマリオン式
- 公文式
- ヨコミネ式
- 七田式
- 石井式
子どもの教育について考える時、「どの教育法が一番良いのだろう?」と悩む親御さんは多いのではないでしょうか。現在、日本では様々な教育メソッドが注目されており、それぞれに独自の特徴と効果があります。
今回は、特に注目度と知名度の高い5つの幼児教育について、その特徴や適用年齢、メリット・デメリットを詳しく比較してみました。お子さんの個性に合った教育法選びの参考にしてください。
7つの教育法を徹底比較!

まずは各教育法を比較表にまとめてみました!
教育法 (○○式) |
対象年齢 | 主な特徴・内容 | 目的・目指すもの |
---|---|---|---|
ピグマリオン式 | 1歳半〜6歳 | 知能開発重視。図形・空間・数論理・思考力を伸ばす独自教材・学具を使用。 | 思考力・創造力・知的能力の最大化 |
公文式 | 幼児〜大人まで | 個人別・学力別学習。自学自習・反復練習・スモールステップで基礎学力を徹底。 | 学年を越えた学力の定着、自学自習力の育成 |
ヨコミネ式 | 幼児〜小学生 | 「自立」を最終目標。読み書き計算、運動、精神力をバランスよく伸ばす。挑戦・達成体験重視。 | 自立心・学力・運動能力・精神力のバランス発達 |
七田式 | 0歳〜6歳が中心 | 右脳教育・早期教育。記憶力や創造力、直感力を育てる。フラッシュカードや暗唱など多彩な教材。 | 潜在能力の開花、創造力・記憶力・学習意欲の向上 |
石井式 | 0歳〜小学生 | 漢字の早期教育を中心とした日本語教育。漢字は表意文字として幼児でも理解しやすいという理論に基づく。 | 語彙力向上・読解力・日本語能力の向上 |
1. ピグマリオン式
主に知能開発を目的とした日本発の教育法で、「学ぶ楽しさ」を体験しながら高い学力を身につけることを目指します。
子供達が自ら学ぶ教育を提唱していて、40年以上の歴史があり、数論理能力の育成に特化していて、思考力と創造性の発達に貢献してくれます。
小学校受験対策としても効果的で、幼少期に身につけた「学び」の姿勢は、大人になって大きな財産になるでしょう。
ピグマリオン式の教育は主に1歳半〜6歳(小学校入学前)の幼児期を対象としていて、小学校受験を視野に入れている人にとっては魅力的な教育法になっています。
ピグマリオン式の教育を受けるには、幼児教室に通うのが一般的で、自宅での学習も必須になってきます。
親が一緒に教育に関わっていく機会が多いので、過度な期待から、プレッシャーを感じる子供がいるのも事実。
もし、ピグマリオン式を実践する場合は、親も一緒に成長する気持ちで伴走ができるといいかもしれません!
- 論理的思考力が身につく
- 算数・数学の基礎力が強化される
- 問題解決能力が向上する
- 小学校受験に有効
- 知的能力重視で情緒面のケアが少ない
- 子どもによってはプレッシャーを感じる
- 費用が高額になることがある

2. 公文式(くもん式)
公文式は、世界60の国と地域で展開している認知度も高い教育法ですよね。
「ちょうどの学習」で基礎学力を確実に身につけ、自学自習の習慣を養うことを目指していて、個人別・学力別の学習が特徴です。
公文式は内容としては、算数・国語・英語の反復学習で、自学自習力と学力を身につけていきます。
個人のレベルに合わせた教材で、各自が学習を進めていき、わからない部分は先生に個別で質問する形で学習していきます。
毎日少しずつ継続することで、自学自習の力を身につけることができます。
幼児期(0歳〜2歳)はBaby Kumon(ベビーくもん)があり、「もじ」や「かず」に触れて楽しく学習する習慣をつける教室が全国で展開されています。
対象年齢は0歳〜高校生以上。
年中の年をめどに小学生で習う算数や国語などを先取りで学習を始めます。
個人の能力が高ければどんどん先取りで学習を進めていくことができます。
- 基礎学力が確実に身につく
- 学習習慣が定着する
- 自分のペースで学習できる
- 世界共通のメソッドで安心
- 機械的な反復学習で飽きやすい子もいる
- 創造性や思考力の育成は限定的
- 月謝が継続的にかかる

3. ヨコミネ式
元プロ野球選手・横峯吉文氏が提唱した教育法で、「すべての子どもが天才である」という信念のもと、多方面から能力を引き出します。
横峯吉文さんは、元プロゴルファーの横峯さくらさんの叔父さんに当たる人物で、このヨコミネ式は、読み・書き・計算・体操・音楽の5分野を総合的に学習し、「学ぶ力」・「体の力」・「心の力」をつけることを目的にしています。
年齢に関係なく能力に応じた指導を行い、競争心を活用したモチベーション向上を通して、「やる気」を引き出す工夫をしているのも特徴です。
ヨコミネ式のWEBサイトに書かれているブログの内容を見ると、
- 犯罪を犯した少年院にいる子供たちは幼少期の教育に問題がある
- 幼児期に溺愛された子どもは「わがまま」になり、非行へ走るケースがある(幼児期の溺愛は非行の温床)
- 遣えば立て立てば歩めの親心(これから先に起きることや、小学校でのことや中学校でのことを考えた上で、育児をしなければいけない)
このような内容のことが書いてありました!
傾向が甘やかされて非行少年になった(溺愛)というケースが62%、放任を合わせると84%もありました。と書かれていましたが、どこの統計なのだろう?という疑問も‥
昔ながらのスポーツをやっていた人が提唱しているだけあるなというのが個人的な印象です。
適用年齢は3歳〜小学生。
- バランスの取れた能力開発
- 体力と学力の両方が身につく
- 競争心と向上心が育つ
- 達成感を味わいやすい
- 競争が苦手な子にはストレスになる可能性
- 個人差への配慮が不十分な場合がある
- 詰め込み教育的な側面がある
4. 七田式
最近は、書店などでも七田式の教材を見かけるようになりましたよね。
七田眞氏が考案した右脳教育法で、「右脳の無限の可能性を引き出す」ことを目指します。
右脳とは、感性やイメージ、空間認識などを司る脳の働きのことで「直感」や「想像力」「美的感覚」「感情のコントロール」などに関与しています。
一般的な幼児教育は言語や論理、計算などを司る左脳の開発を目的にしているものも多いので「右脳」に焦点を当てているのはユニークです。
七田式といったらフラッシュカードを使った高速学習が有名ですよね。
しかし、七田式教育は、何よりも大切にしているのは「心の教育」。
”認めてほめて愛して育てる”というキャッチコピーがあるほどです。
七田式が発足してから60年の歴史があり、その中で心の教育を通して非認知能力の開発なども目指せる伝統と実績のある教育法です。
対象年齢は、0歳〜12歳で、特に0〜6歳の右脳が優位な時期を重視している傾向にあります。
- 記憶力と集中力が飛躍的に向上する
- 創造性と直感力が育つ
- 学習能力全般が底上げされる
- 情報処理速度が向上する
- 親子の愛情深いコミュニケーションが築ける
- 科学的根拠について議論がある
- 高速学習についていけない子もいる
- 費用が比較的高額
- 継続的な取り組みが必要で親の負担が大きい

5. 石井式
教育学博士 石井勲氏が考案した日本語教育法で、「漢字は表意文字なので幼児でも理解しやすい」という理論に基づき、早期から漢字教育を行うのが「石井式」の特徴です。
漢字交じりの絵本や童話などの教材を通じて、本物の日本語に触れることができます。
漢字は一見複雑そうですが、それ1文字で具体的な意味や内容を表わしているので、幼児には絵を見るのと同じように理解されるため、幼児期での学習では非常に取得がしやすいとも言えます。
ひらがなやカタカナは抽象的で一字一字には何の意味もありません。
ひらがな・カタカナは「耳」で理解する言葉(聴覚言語)であり、漢字は「目」で理解する言葉(視覚言語)であるという考え方から、早く言葉を理解していくことができると考えられています。
適用年齢は0歳〜小学生。
日本人特有の学習法になっています。
- 語彙力が飛躍的に向上する
- 読解力と表現力が身につく
- 日本文化への理解が深まる
- 集中力と記憶力が向上する
- 書字能力の発達に個人差がある
- バランスの取れた学習が必要
- 他の能力開発が疎かになる可能性

教育法選びのポイント

これまで5つの教育法について紹介してきましたが、ここからは教育法の選び方について紹介していきます。
1. まずは家庭の教育方針を明確にする
子供の教育方針をまずは明確にすることが大切です。
- 小学校受験をして良質な人脈を築いてほしい
- 小学校は公立の方がいろんな人にあえて世間を知れる。受験は中学以降がいい
- 自分が公文をやってて中学受験に成功したから、我が子にも公文を習わせたい
- 幼少期から英語に触れることで、拒否反応がなくなったり発音がネイティブになるから早めに学ばせたい
- 英語の前にまずは日本語を覚えてからじゃないと語彙力が伸びない
- 幼少期は遊びを重要視して、勉強はやらなくていい
いろんな考え方がありますよね。我が子に合う合わないもあるでしょうし、正解もないでしょう。
これまでの各教育法を聞いて、親が納得したり興味を持つものがあれば、検討するのもアリ。
逆に、聞いててしっくりくるものがないのであれば、他の教育法の方がいいのかもしれません。
様々な価値観があります。
まずは、我が子にどんな能力をつけて欲しいか・どうやって育っていって欲しいか?を真剣に考えて家庭での教育方針を決めるのが大切です。
2. 継続できる?子供の個性と親の負担を考慮する
学習は継続が大切です。
幼児期の教育は、最低でも6歳程度まで継続することで結果が現れてくるものです。
継続のためには
- 子供の個性・性格・興味
- 親の時間的制約
- 親子の習慣化
- 経済的負担
- 居住地域での実施可能性
などの要素が大切です。
幼児教育は、子供が勝手に学習を進めてくれるまでは、親が学習のきっかけを作る必要があります。
「毎日、何時になったらこの教材をやってみよう」
「毎週○曜日はお教室に行く日だよ」
というように、習慣を作っていくために親子で足並みをそろえて学習に向かっていくことになります。
子供が全く興味のないものを続けさせるには、親も子もストレスが出てくる可能性もあるので、子供の特性や性格なども考慮して、通学制にするのかオンライン教材にするのか等を検討することも大切です。
幼児教育をしていくには経済的負担や時間的制約も増えます。居住地域によっては、通学の場合は送り迎えなどの負担も出てくるでしょう。
こういった負担が、家庭の圧迫にならないかという点も教育法を選ぶ上では考慮が必要です。

3. 複数の要素を組み合わせる
一つの教育法にこだわらず、お子さんの成長に合わせて複数のメソッドを組み合わせることも効果的です。
子供の性格や特性は十人十色。
1つの教育法がバッチリ合うというケースは少ないかもしれません。
子供の将来などを考えて、どんな子に育って欲しいか?という部分を明確にした上で、家庭での教育方針が決まったら、子供の特性なども加味しながら、教材をいくつか組み合わせて自分の子供に合った教育プランを作っていくことも大いにありです。
親御さんが子供のことを一番によく理解しています。
「この教育法でないといけない!」
という先入観は不要です。
子供につけて欲しい能力を、どの教育法だったらつけられるか?を考えて組み合わせていくことは、親子の学習意欲向上にもつながっていくでしょう。
我が子にはどんな教育があっているんだろう?と悩むママへ。
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ひらがな、カタカナ、数、時計、図形、比較、朗読、百人一首などを収録しており、毎月コンテンツをアップデートしているので、飽きずに学習を進められます。
「幼児教育に興味があるけど、我が子はどんなことに興味があるかわからない」
という方にピッタリ!
自宅保育で、遊びに付き合うのがしんどくなってきたママは、遊びの代わりにタブレット教材を一緒にやったら、子供の成長を目に見てわかるので、親子で楽しめること間違いなし!
まとめ:理解を深めて我が家に合う教育法を見つけよう
今回は、メジャーな〇〇式の教育法について解説をしてきました。
どの教育法にもそれぞれの良さがあり、「これが絶対に正しい」という答えはありません。
大切なのは、家庭の教育方針とお子さんの個性と成長段階に合わせて適切な教育環境を模索しながら親子で学んでいくことです。
親御さんが真剣に考えた子供の将来・教育方針は、きっと子供の成長に役立つでしょう。
気になる教育法があれば、まずは体験教室や説明会に参加して、実際に触れてみることをおすすめします。お子さんの輝く未来のために、最適な教育の選択肢を見つけることができることを祈っています。