1歳半から2歳ごろに起こるイヤイヤ期の子供を持つお母さんの悩みの一つが食事の時間
子供が ご飯を食べるのを拒否する!
椅子やテーブルに立ち上がってしまう
食べ物を床に投げ捨てる!
・・・こんな悩みはありませんか?
筆者も1歳半の娘を育てていて、絶賛イヤイヤ期突入中のため、ご飯を食べずに、床に投げ捨てたり、テーブルに立ち上がってしまったりするのは日常茶飯事です。
そんな時に
- 「ちゃんと食べて!だめ!!」
- 「食べないなら、もう明日からご飯ないよ!」
- 「もうママ知らないからね!」
というような脅しとも取れる説教をして叱っている自分がいました。
毎日叱ってばっかり。。。こんな自分に自己嫌悪だし、叱ったりせずに、しつけ・教育するにはどうしたらいいの・・・?
こんな不安を抱えていた時に出会ったのが
ジェントルペアレンティングでした。
これは海外の育児法です。
海外ではモンテッソーリ教育と並んでメジャーなようですが、まだ日本ではあまり浸透していませんよね。
が、ご飯を食べるのを拒否したり、などの問題行動を起こしたときに、叱らずに対処する方法をお伝えします。
ジェントルペアレンティングでは「叱る」という手段は使いません。
子供の気持ちに「共感」をして信頼関係を築く育児手法です。
実際にこの手法を使って、子供と向き合った時に、叱ったり大声を出さなくても
” 静かに座ってご飯を食べてくれることが増えました ”
(ただし、本人の機嫌などによっては、ちゃんと食べない日もあります。100%改善したわけではないのでそこは正直に伝えておきます。。)
この記事では、海外で注目の育児法「ジェントルペアレンティング」の概念について解説した後
食事の場面で子供とどのように関わればいいか具体例を交えて解説していきます。
実際に私の子供に実践した体験談も正直に記しています。
こんな方に読んでいただくのがおすすめです!
- 子供との食事が憂鬱になっている方
- 子供の問題行動に頭を悩ませている方
- イヤイヤ期の子供を育てている親御さん
- これからイヤイヤ期を迎えそうでびびっているパパママさん
- 子育てに関わるすべての方
記事を読んで子育てのヒントを見つけていただければ幸いです。
ジェントルペアレンティングとは
「ジェントルペアレンティング」は、海外ではモンテッソーリ教育と並んで、メジャーな教育方法の一つです。
この教育法は、一言で言うと「子供の感情や行動に対して共感的に対応し、穏やかで罰などを与えず子供との信頼関係を築く育児法」です。
日本で「叱らない育児」と言う言葉がありますが、これに似ている部分もありますが、完全に同義語ではありません。
「叱る」という手段を使わずに、子供に一貫した対応をしながら指導をしていきます。
私もこの育児法を知るまでは、キツく叱ってしまったことも多数あり、そんな日は自己嫌悪に陥ったり、我が子の寝顔を見て謝罪したりする日もありました。
詳しくジェントルペアレンティングについて知りたい方はこちらの記事からご覧ください。
子供が食事中に立ち上がったりものを投げたりした時の親の行動とは?
子供が食事中に椅子やテーブルに立ち上がって食べ物を投げてしまう場合、ジェントルペアレンティングのアプローチに基づいて、どのように行動していくのが良いでしょうか。
1. 冷静さを保つ
子供が食べ物を投げるなどの行動をしたとき、親がまず冷静でいることが重要です。
感情的に反応せず、穏やかに対応することで、子供に安心感を与えます。
つい「だめ!」と大きな声を出してしまうこともありますが、ここは一呼吸おいて冷静になりましょう。
2. 感情とニーズを理解する
子供がなぜその行動をしているのかを理解しようと努めます。
- 子供が疲れてしまっているのではないか
- 食事に飽きてしまっている可能性があるのではないか
- 今は遊びたいタイミングではないか
子供は、何かしらの意味を持ってその行動をしていることが多いです。
親がそのニーズを理解し、適切に対応することで、行動を改善できることがあります。
3. 子供の感情に共感する
子供の感情とニーズを理解したら、その感情に共感を示すことが大切です。
- 「お腹いっぱいになったね」
- 「今は遊びたいのかな?」
などです。
頭ごなしに、「だめ」と言われてしまっては、子供も自分を理解してもらえないと錯覚してしまいます。
まずは、子供が感じている気持ちもわかるよ。と言う姿勢を見せてあげることが大切です。
4. シンプルで分かりやすい指示を出す
子供に向けて、シンプルで肯定的な指示を与えます。
- 「座ってご飯を食べようね。食べ終わったら一緒に遊ぼう」
- 「テーブルに立つと危険だから座ろうね。もう飽きてしまったのであれば一旦ご馳走様しようか」
といった形で、具体的に何をしてほしいのかを伝えます。
5. 自然な結果を設定する
もし子供が食事を投げたり、椅子に座らない場合、食事の時間が終了することを伝えます。
「もし食べ物を投げたら、もう食事は終わりだよ」と伝え、実際にそれを実行することで、行動の結果を学ばせます。
ここでポイントなのが、子供に伝えたことを確実に実行することです。
- ママはいつもこう言うけど、泣いたら許してもらえる
というようなことを覚えないようにしてもらう必要があります。
6. ポジティブな強化を活用する
子供が椅子に座って食事をするなどの望ましい行動を取ったときには、しっかりと褒めてポジティブな強化を行います。
- 「座って食べられて偉いね。ちゃんとできてすごいね!」
といった言葉で、良い行動を強化します。
7. 遊び心を取り入れる
子供が集中力を欠く場合、食事を楽しい時間にする工夫も役立ちます。
たとえば、「この野菜を飛行機みたいにして口に運んでみよう」といった遊び心を取り入れてみることで、子供の興味を引き、座って食事をするよう促します。
ジェントルペアレンティングのアプローチは、子供の行動を修正するだけでなく、その背後にある感情やニーズを理解することがとても大切です。
1歳半のイヤイヤ期の娘に対して実践してみた!
1歳6ヶ月になるイヤイヤ期真っ只中の娘に、実際に試してみました!
立ちはじめの時期
娘は、つかまり立ち・歩行が早かったので、0歳11ヶ月〜1歳2ヶ月あたりのタイミングで、椅子に座らずに立ち上がってしまっていました。
そんな娘に「食事中は、椅子に座って食べる」ということを叱らずに教えなければなりません。
冷静に「座って食べよう」と伝える
叱ったりせずに、穏やかな口調で
- 「食事中は座って食べようね。」
と伝えます。
無理やり座らせたりするのではなく、大人は座った状態で言葉で伝えます。
子供はまだ言葉はわからないと思わずに、まずは伝えることが大切です。
座ったら褒める
たまに、座ることがあるので、その時に
- 「座ってえらいね!」
- 「座って食べるのすごいね!ママ嬉しいよ!」
と、大げさくらいに褒めます。
これが良い行動であるとわかってもらうことが大切です。
これを根気よく続けていくと、「食事は座って食べるもの」と理解をしてくれます。
座らなければいけないとわかっているのに座りたくない
食事は座って食べるものだと理解しているのに「座りたくない!」パターンもありますよね。
この時は、親も冷静を保つのは難しいかもしれません。
1歳5ヶ月から6ヶ月頃になると、急に親のいうことを理解できるようになったり、自分の意思がはっきりしてきます。
そのため、娘も1歳半になると、座って食べるというのを理解した上で、立ち上がってしまうことが多々ありました。
今回は1歳半の娘と外食をした時の対応方法について解説します。
最初は座って食事をしていた
食事が到着した時には、椅子に座っていました。
自分でスプーンを持って、食事を口に運んでいました。
しかし、少し時間が経つと、椅子から立ち上がりママの膝の上に移動してきてしまいます。
母としては、子供椅子に座って大人しく食べてほしい・・・
子供がなぜその行動をしたのか考える
1歳半から2歳にかけてのイヤイヤ期では、子供はある程度大人のいうことを理解しているケースが多いです。
その中で、座って食べてという指示に対して立ち上がってしまうのは何か理由があります。
今回のケースで言うとこんな理由が考えられます。
- 食事に飽きてしまった
- 母に食べさせてほしい
- お腹いっぱいになっている
- 大人の食事が気になる
しかし、まだ食べ始めの時間ではあったので、お腹いっぱいということではなさそう・・・
膝で食べさせてみたら食べてくれました。
感情に共感し、指示を出す
子供の感情に共感してみます。
- 「ママに食べさせてほしいんだね。ママのご飯が気になる?」
- 「気持ちわかるよ〜」
こんな感じで、共感の言葉をかけてみました。
- 「そしたら、ママが食べさせるから、一旦こっちの自分の椅子に座ってみよう」
と提案してみました。
意外と、「気持ちわかるよ」というような共感の言葉をかけると安心したりいうことを聞いてくれることがあるので、ぜひ試してみてほしいです。
良い行動をしたらとにかく褒める
座って食べた瞬間がきたら、すかさず褒める!
これをすることで、座ってくれる時間は長くなります。
次に立ってしまった時は、お腹がいっぱいになっていそうだったので、ご馳走様をしました。
単純にはいきませんが、基本の
子供の行動の理由を考えて共感し、良い行いをポジティブに評価するということを続けていくと良い方向に向かうと思います。
まとめ
今回は、海外の育児法「ジェントルペアレンティング」に基づいて、食事中の問題行動の解決方法について実体験も交えて解説していきました。
叱って良い行動をさせるのは即効性はありますが、「怒られたくないから」という動機で解決していくのは長期的な視点で見ると最適解であるかは疑問符が残ります。
子供の感情に向き合うことで、親子の絆も深まっていきますよ。
ぜひ、試していただけると幸いです。
このブログでは、1歳から3歳のイヤイヤ期の子供にむけたジェントルペアレンティングの育児法について詳しく説明しています。
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