1歳半を過ぎた頃から、早い子だとイヤイヤ期が始まりますよね。
これまで可愛くて癒ししかなかった我が子が
突然、気に食わないことがあると
「イヤ!!!」と叫んですぐ床にゴロンして癇癪を起こしてしまう…
こんな経験ありませんか?

あぁ…ここの床は汚いからゴロンしないでほしい…

周りの人に迷惑になるからこんなところで泣き叫ばないでほしい…
そんな親の願いも虚しく、子供は全然泣き止まず途方にくれる場面も。
しかし、子供がこんな風になっている時に、
無理やり立たせて連れて帰ったり、叱って言うことを聞かせようとするのは逆効果。
「共感」や「理解」を示す姿勢が、子供の冷静になるきっかけを与えたり
早めに落ち着かせることにつながります。
適切に親が声掛けや行動をすることで、癇癪を緩和することは可能です。
今回は、1歳半を過ぎたイヤイヤ期真っ只中の娘を育てている育児法収集マニアの筆者が
海外の育児法「ジェントルペアレンティング」の観点から
床に寝転ぶ行動に対する適切な対応について考えていきます。
- 子供のイヤイヤ期に悩んでいる方
- 毎日怒鳴ってばかりで疲れてしまっている方
- 床に寝転ぶのが本当に嫌だ!と思っている方
ぜひ最後まで記事をご覧いただけますと幸いです。
なぜうちの子だけ床に寝転ぶの?

嫌なことがあると、すぐに寝転んでしまう我が子。
周りの子は、こんな寝転んで泣いたりしてないよ〜と焦る親御さんもいるのではないでしょうか?
まずは、なんで子供がこんな寝転んで癇癪を起こしてしまうのか?を理解するところから始めましょう。
なんで寝転んで癇癪を起こしてしまうのか?
イヤイヤ期とは、子供の自我の発達の段階で起こるもので、成長の過程で多かれ少なかれ必ずあるのが普通です。
その中で、「床に寝転ぶ」という行動は、子どもが感情を表現し不快な状況に対処しようとしているサインです。
この頃の子供は、前頭前皮質の発達がまだ未成熟なため、感情を制御するのが難しく
床に寝転ぶことで不快を示したり、安心感を得ようとしたりしているのです。
感情のコントロールをまだ学んでいる段階の子どもにとって、体を使って「嫌だ!」と伝えるのは自然なことではありますよね。
でも、理屈ではわかっていても、実際にその行動を目の当たりにすると親としてはしんどいですよね。。。
寝転ばない子が羨ましい・・・違いって何?
世の中には、寝転んで癇癪を起こして泣くという行動をしない子供もいますよね。
「羨ましい・・・」
そんな気持ちになったのは、私だけではないはずです。
こういった行動の差は性格や気質によるものが大きいそうです。
おとなしい性格の子供は静かに泣いたり、睨んだりして感情を表していきますが、
逆に、感情表現が激しい子や自己主張が強いタイプの子供は
寝転ぶ・叫ぶ・叩くなどの激しめの感情表現をするケースが多いようです。
こういった全身を使って感情表現をする要因は
「自分の感情をうまく言葉で伝えられないから」
これに尽きます。
この後紹介する「感情のラベリング」をすることで、
子供はこの感情はこう言うものなんだ、と理解をしていきます。
そして自分の感情を言葉表現できるようになっていけば、自然と体で感情を表現する機会が減っていきます。
具体的に親ができる行動3つのステップ

ここからは、具体的に子供が癇癪を起こして床に寝転んで泣いてキレている場面で親がどんな行動を取ればいいかを解説していきます。
- 共感と理解の声かけ
- 感情のラベル付けを助ける
- 落ち着くのを待つ
詳しくみていきましょう。
1:共感と理解の声かけ
子供が癇癪を起こすには必ずきっかけがあります。
何か自分の感情が動かされた時です。
私たち親はそのタイミングを親は見逃さないようにしましょう。
- 「嫌だったね」
- 「もうやりたくなかったんだね」
- 「触りたかったんだよね。」
など、子どもの感情をそのまま受け止める言葉をかけることで、子どもは「理解してもらえた」と感じ、少しずつ落ち着きを取り戻します。
2:感情のラベル付けを助ける
子どもが癇癪を起こして泣き出した時に
- 「怒っているんだね」
- 「できなくて悔しかったね。」
- 「理解してもらえなくて悲しかったよね。」
などと感情の名前を教えてあげると、子どもはその感情を自分で言葉にできるようになります。
これにより、徐々に寝転ぶ以外の方法で感情を表現することができるようになります。
3:落ち着くのを待つ
大声で泣いている!
癇癪を起こしている!
寝転んで周りに迷惑をかけている!
こんな状況になっていると、親としては一刻も早くなんとかしなければ!と言う気持ちになりますよね。
しかし、子供を最優先で考えるのであれば、一旦子供が落ち着くのを待ってあげるのが良いです。
安全な場所に移動させて、そこから子供が一旦落ち着くのを静かに見守ってあげることも大切です。
共感の声かけなどをしてあげると子供が早めに冷静になって落ち着きを取り戻すケースもありますが、一方で、一度癇癪を起こしたら親の話など一切聞こえない・耳を貸さないと言うケースもあります。
これは子供の気質によって違うので、もし聞き入れてもらえないようだったら、一旦落ち着くのを待ってから、1・2で挙げたような声かけをしてあげるのが良いと思います。
床に寝転んで表現しなくてもパパママはわかってくれると言うのを徐々に伝えていくことがベターです。

親の強メンタルも大切な要素の一つ

目の前で我が子が、泣き叫んでいたらストレスも溜まりますよね。
ここからは、癇癪に対する親のメンタル面の部分にも触れていきます。
良い・悪いを親が判断しない
どうしても大人は大人の常識の中で判断をしてしまいがちです。
しかし、子供も一人の個人として個性を持ち、成長の過程で学んでいる最中です。
大切なのは、子どもの行動に対して「良い・悪い」と大人や周りが評価するのではなく
それが何を意味するのかを理解することです。
周りの目なども気になるケースがあるかもしれません。
しかし面識もない他人の目を気にして、大切な我が子を二の次にしていたとしたら…?
できる限り子供に寄り添ってあげることも、親として今しかできない経験であるとも言え流のではないでしょうか。
周りに迷惑をかけない許容できる範囲で、親子で一緒に成長していけたら良いのではないかなと思います。
必ず終わりが来る
毎日の理不尽なイヤイヤに精神が参ってしまう親もいるかもしれません。
これがいつまで続くんだろう・・・?
そんな不安に駆られた人もいるのではないでしょうか?
しかし、イヤイヤ期や、こういった癇癪で床に寝転ぶと言う行動には必ず終わりが来ます。
大人になっても、床に寝転んでる人っていませんよね?笑
こういった悩みも今の期間限定のものなんです。
気づいたらイヤイヤ期って終わっていますし、あの時はきつかったはずなのに終わってみたら「あの時は可愛かった」と思うほど懐かしい気持ちになっていたりします。

まとめ:親子でイヤイヤ期を前向きに乗り切ろう
今回は、なぜ床に寝転んでしまうの?どうしたら解消できるの?と言う部分について具体策とともにお伝えしました。
床に寝転んでしまう子どもの行動は、子供たちなりの感情表現であり、親としてはその行動を否定するのではなく、理解し寄り添うことが大切です。
イヤイヤ期を乗り切るには親の強いメンタルもとても重要です。
しかし、イヤイヤ期は本当に短い期間であるのは間違いないので、親自身の成長の期間と捉えて、一緒に乗り越えることで親子の信頼関係を築く第一歩となるでしょう。
私も、1歳半を過ぎた娘がおり、嫌な時は床に寝転んで泣くタイプの子供でしたが、今回のような対応方法を知り、実践することで前より子供が早く落ち着きを取り戻したように思います。
私が学んでいるジェントルペアレンティングという育児法について詳しくは知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
ジェントルペアレンティングを実施する上での親の心構えについても記事を執筆しているので、合わせてご覧ください。
みんなでイヤイヤ期を一緒に乗り切りましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。