一人で歩けるようになった子供は、好奇心から道路などにも飛び出してしまい、親がひやっとすることもありますよね。
- どうやって子供に道路に飛び出すのは危険ということを教えていったらいいの?
- 道路に飛び出すから「だめ!」って言ったら癇癪を起こして大変・・・
- 安全教育は何歳から始めるべき?
こんなお悩みを抱えているママさんいらっしゃるのではないでしょうか?
私も2歳になる娘がいますが、目を少し離すと道路に突進していて、阻止すると大泣きで暴れるなんてことは日常茶飯事です・・・
そんなイヤイヤ期の子供を持つママさんにも役立つ「安全教育」について解説してきます。
このブログでは、海外で、モンテッソーリに並んでメジャーであるジェントルペアレンティング教育法について発信をしているので、今回はこの教育法に基づいて、どう子供に安全に対しての教育をしていくか解説していきます。
年齢によっての理解度も違うため、年齢別の方法についても解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
ジェントルペアレンティングとは?
このブログを初めてご覧になる読者の方もいらっしゃると思うので、簡単にジェントルペアレンティングについても説明をしておきます。
ジェントルペアレンティングとは
- 共感
- 尊重
- 協力
- しつけ
この4つの柱で構成されています。
子供を一人の個人として尊重し、意見や感情を理解するよう努め、子どもの行動の背景を理解し、正しい行動を教えるというのが基本になります。
子供の気持ちに共感をするというのを大切にしているため、子供だから叱る・下に見るなどの行動はしません。
まだ日本ではこのジェントルペアレンティングは聞き馴染みのない言葉でもあると思います。
しかし、海外ではモンテッソーリ教育と並んでメジャーな教育法でもあり、これから日本でもはやる可能性を秘めた教育法です。
ジェントルペアレンティングについて詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
ジェントルペアレンティング式 子供への安全教育6ステップ
では、ジェントルペアレンティングに基づいて、子供へ安全教育を行うための6つのステップについて解説していきます。
1. 事前に予防策を教える
まず、子どもと一緒に道路に出る前に、基本的なルールを教えておきましょう。
「道路は車が通るから危ないよ」
「お母さんやお父さんと一緒に手をつないで歩こうね」
などと、子どもに理解しやすい言葉で、危険性と必要な行動について伝えます。
危険な行動をとった後に注意してやめさせると、子供は「やりたいことを邪魔された!」と勘違いするかもしれません。
ポイントは「事前に」です。
最初に伝えておくというのは、忘れがちではないでしょうか?
道路に出る前に最初に伝えるというのを意識してみると良いかもしれません。
2. 模範行動を示す
大人が普段の行動で安全意識を示すことも効果的です。
信号が青になっても確認する、手をつないで渡るなど、子どもが見習いやすい行動を見せましょう。
ジェントルペアレンティングでは、子どもが親の行動から学ぶことを大切にします。
私も、信号が赤に変わってしまいそうになったら、周囲を確認せず渡ることもあるので、子供からしたら道路に走って飛び出しているようにも見えてしまっているかもしれないですよね。
3. 共感を持ちながら「なぜ危険か」を教える
「走って行きたい気持ちわかるよ」と共感しつつ、「でも、車が来ると大変なことになるよ」と危険性についても丁寧に伝えます。
子どもの気持ちに寄り添いながら説明することで、子どもも話を理解しやすくなります。
4. 規律を保ちながらも強制せず、安全な環境を整える
ジェントルペアレンティングの基本にある「規律を持ちながら強制しない」という方針を守りつつ、例えば「手をつないでいれば自分で歩ける」といった選択肢を与えます。
状況によっては、安全のために手をつないでもらうことをお願いするのも大切です。
5. 短いフレーズで繰り返し伝える
- 「道路は危ないよ」
- 「車がくるよ」
といった短くて分かりやすい言葉を繰り返し伝えることで、子どもが自然と身につけやすくなります。
6. 成功を褒めて自信を持たせる
子どもが安全に道路を渡れたときには、「一緒に手をつないで渡れてよかったね!」と褒めてあげましょう。
安全な行動を取るたびに褒めることで、子どもは安心して従いやすくなり、自信もつきます。
道路に飛び出す行為は、好奇心旺盛な子どもにはありがちな行動ですが、ジェントルペアレンティングでは根気よく教え、安全意識を徐々に身につけさせていく姿勢が大切です。
年齢別の対応方法についてもご紹介!
先ほど説明したアプローチは、おおよそ2歳から対応可能です。
2歳頃になると、子どもは言葉を理解し、親が伝える基本的なルールを少しずつ覚えるようになります。
また、親がすることをよく観察してまねをしようとする時期でもあるため、大人の行動を見せることが効果的です。
しかし、年齢や発達段階によって理解度や対応の仕方も異なりますよね。
ここからは年齢別の安全教育について解説していきます。
1歳の安全教育
基本的な安全の習慣を作る段階です。
この年齢では理解が難しいこともあるため、道路に出るときは常に手をつなぐ、目を離さないなど親が積極的に安全を守ります。
短い言葉で「車、怖いよ」など簡単なフレーズを繰り返して伝えます。
この時期はまだイヤイヤ期などもない子供も多いので、親が模範行動を見せながら、安全な行動を言葉で説明していくことで、安全な行動をとる基礎を作っていく時期です。
1歳半をすぎてくると、イヤイヤ期も始まってくるので、そうなったら先ほど述べたアプローチを根気強く続けていくと良いでしょう。
2歳の安全教育
少しずつルールが理解できるようになり、好奇心も旺盛になる時期です。
イヤイヤ期も真っ盛りという感じでしょうか。
この時期は先ほど述べたアプローチが有効です。
親が手本を見せながら「道路は危ないよ」と繰り返し伝えると効果が出やすくなります。
また、子ども自身が守れたことを褒めるなど、少しずつ自立心も育てられるようなアプローチも加えていきます。
3歳以降の安全教育
簡単な約束やルールを理解しやすくなり、自分で行動する力も育ちます。
「手をつないで歩こうね」といった指示が伝わりやすく、注意を促すことで少しずつ安全意識を持たせることができます。
親が模範行動をしていくことで、子供も同様の行動をすることができるようになってきます。
各年齢に応じたペースで、子どもの理解度を見ながら進めていくことがジェントルペアレンティングの基本です。
まとめ
今回は、海外の育児法「ジェントルペアレンティング」に基づいた年齢別の安全教育のアプローチについて解説していきました。
道路に飛び出ししまう行動は、好奇心旺盛な子供に見られる行動ですが、これも成長発達の一環です。
子供を危険な目に合わせる前に、事前に説明をして理解をさせるということが大切です。
最初は、理解してくれない・言っても聞かないなどの悩みがあると思いますが、焦らず根気よく教えることで、安全意識を育てることができます。
家事に育児に忙しいと、なかなか理想の子育て・教育ができないことも多いですが、今日の記事を見て1つでも参考になることがあれば嬉しいです。
ママさんの育児の負担が少しでも軽くなることを祈っています。