こんなに毎日一生懸命、育児に家事に頑張っているのに‥
「母親失格」
そんな言葉をかけられたら、本当に辛いですよね。
- 子供を最優先しないといけない、親なら子供が一番でないといけない
- 子供の問題行動はすべて親の責任
- 料理は手作り、家事も完璧に。
- 仕事ばかりして子供がかわいそう
こんな世間からの言葉や価値観が
理想の母親像を作り、子育てのしにくさを生み
苦しくなっているのではないでしょうか。
私も、SNSなどを通じて過激な言葉で「母親失格」という言葉を投げかけられた経験があります。
みなさんとは少し状況が違うかも知れませんが、とても辛い気持ちになったのを今でも思い出します。
「なんでこの人たちはこんな言葉をかけるんだろう?」
そんな相手の気持ちを分析したことで、少し気持ちが楽になり、少しずつ周りを気にせずに前向きに「子供」と向き合うことができるようになりました。
この記事では、心理学等の観点と自身の経験を元に
「母親失格」という言葉に対してどう向き合っていくか、乗り越えていくかを発信していきます。
この記事を読んで、少しでも子育ての精神的負担が軽くなったり、明日からの子育てが前向きに取り組んでいただけるきっかけになれば嬉しいです。
もしお時間があれば最後までご覧ください。
「母親失格」という言葉を投げかける人の心理とは?
先述した通り、私もSNSなどを通じて見ず知らずの人から「母親失格」という言葉を投げかけられたことがあります。
SNSで交わされる言葉は過激なものも多いですよね。
その言葉を見た時は、さすがの私も結構落ち込みました。
こういう言葉を投げかける人の心理
これをこれから見ていきましょう。
日本特有の同調圧力による古き良き母親像
日本人は、同調圧力が特に強く、他の人と違った言動をすると攻撃されがちです。
例えば、コロナウィルスが蔓延した時も、日本ではマスク警察という言葉がありましたよね。
自分が我慢しているのに他の人が楽しんでいたら許せないという感情から、マスクをしていない人を批判したり、自粛していないお店を晒すなどの行動が見られました。
- 私が損をしているのだから、君も損をすべきだ
- 俺も我慢しているんだから、あなたも我慢しろよ
このような「自分を損してでも相手の得を減らしたい」感情をスパイト行動といいます。
日本人は、このスパイト行動が強いという研究も出ています。
子育てで苦労した経験をした親たちが、
自分たちが苦労したんだから他の親たちも苦労すべき
こんな思考から、世間の目が厳しくなり親たちを苦しめている原因の一つになっています。

世間の完璧な母親像が、親を苦しめている現実
昔の日本と今の日本は状況も環境も全く違うにも関わらず、「理想の母親像」だけは、アップデートされていません。
- 子供が生まれたら母親は自分を犠牲にしてでも子供を最優先する
- 冷食や惣菜を夕飯に出すのは母親失格
- 子供を他の人に預けるなんて怠けている
- 子供が泣いて迷惑かけているのは親の責任
- 小さい子供を連れて外出するなんて子供がかわいそう
こんな価値観は、明らかに古いです。
それは、先ほども伝えた「スパイト行動」から、昔の子育てを今の親たちもするべきという心理が働いているのです。
日本で生活する以上、一定数こういった心理状態の元、自身の価値観を押し付けてくる人がいるのは事実です。
周りを変えるのは無理と割り切って、自分が行動や心持ちを変えるしかありません。
この後、どうやって乗り越えていくかを具体例とともにお伝えします。

「母親失格」というワードから自分を解放する3ステップ
ここからは「母親失格」という言葉を受けて、どう向き合って乗り越えていくかということを考えていきたいと思います。
落ち込んだり辛いという自分の感情を認める
「母親失格」というキーワードを受けてネガティブな感情を抱き、自分に自信がなくなって、子育てに対して不安を感じることがあるかもしれません。
まずは、この自己否定的な感情を認めてあげることが大切です。
「こんな感情はダメだ」
とさらに否定をしてしまうと、どんどん意識がそこに向いてしまいます。
自己否定的な感情を認めることで、その感情を手放すことにつながっていきます。
自分の感情を認める一つの手段としては、瞑想(マインドフルネス)がおすすめ。
私が瞑想の概念や知識を知ったのはこちらの書籍から
一度自分の心を観察してみると、自分は1日のほとんどの時間を過去や未来のことを考えていて「現在(いま)」という時間を生きられていないことに気づきました。
気づきの子育ての書籍は、読んでて涙が出てくるほどの良書で、本当に心が軽くなったのでおすすめです。



客観的な視点を持つ
先ほども述べたように、日本人は「スパイト行動」を起こすことが多いです。
何か自分に否定的・攻撃的な意見を目にしたり投げかけられたら、このスパイト行動の理論を思い出してみましょう。
日本人は、人に損をさせたい人種なのだと俯瞰してみると、少しは冷静に考えることができます。
そして周囲の意見に振り回されず、自分の子育てを信じましょう。
母親が100人いたら100通りの育児があり、正解はありません。
逆にいうと、その100通りの育児が全て正解とも言えます。
子供に日常的な生活を不自由なくさせることができているだけで、母親として十分な役割を果たしています。
今日も自分の子供が、すやすやと幸せそうに眠っているだけで、今日も母親として合格なのです。

自分の機嫌をとる方法を探す
皆さんは、自分の機嫌をとる方法を持っていますか?
一度、振り返って紙に書き出してみると良いかもしれません。
- 自分のイライラを落ち着けることができる方法
- 自分のテンションが上がる行動
- 好きだなと思う瞬間
こういったものを思い出して書き出してみると、意外と自分の機嫌をとる方法が見つかるかもしれません。
嫌な気持ちを持ち続けていると、心も体も健康が損なわれてしまいます。
自分の機嫌や気持ちをコントロールできる方法は自分自身が持っていると、良いです。
また、小さな成功体験を積み重ねることが自己肯定感を高めることにも繋がります。
- 今日も、子供と一緒に遊ぶ時間を取ることができた
- 子供を寝かしつけることができた
- 子供と一緒にお風呂に入ることができた
- 子供の好物のご飯を作ることができた
こんな小さな目標を達成するだけでも成功体験として積み重ねていくことができるでしょう。
しかし、こういった小さな目標でいいの?と不安になる完璧主義のママさんもいますよね。
完璧主義なママさんほど、自分は完璧主義という自覚はなく、自分に高い目標を課してしまう方も多いです。
もし、気持ち的に晴れないということであれば、カウンセラーや市町村の育児相談窓口に相談するということも視野に入れてみてください。
第三者に子育ての話を聞いてもらうだけでも、気持ちの整理ができたり、新しい価値観を知るきっかけになりますよ。

まとめ:自分らしい子育てを楽しもう
今回は「母親失格」という言葉への乗り越え方をお伝えしていきました。
世間が抱く完璧な母親像は、今の現代社会では両立するのがとても難しい環境であることは明らかです。
周りが作った母親像に縛られて「母親失格」というレッテルを貼る必要はありません。
育児に正解はありません。
100人の親がいたら100通りの育児があり、全てが正解です。
この言葉を胸に、自分なりに子供と向き合って親子の絆を深めて、欲しいなと思います。
子供と親が一緒に過ごせる時間は人生を振り返るととても短く、貴重な時間です。
子供が成長するのはもちろん、親も一緒に成長していく期間として
楽しんで子育てに向き合っていってもらえる人が1人でも増えたら嬉しいです。
もし、毎日に忙殺されていて、自分を見つめ直したりする時間が取れない!と言う方は、外部の力を借りるのも手段の一つ。
自分の心を保つために休息するのは、立派な自己投資・メンタルケアです。
親御さんの心身の健康が子供にとっても一番大切な部分になります。
ベビーシッターの活用や、保育園の一時あずかりなどを利用して子供と離れる時間を作ったり、日常の家事・料理などを外部に委託して、ゆっくり座る時間を確保することも本当に大切です。
自分で全部やらなければいけない!
そんな完璧主義な気持ちを捨てて、周りに頼って自分の心身の健康を一番に大切にしてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。