
子供の前で「ため息」をついてしまうことが増えた気がする‥
子どもの前でため息をついてしまって、自分を責めてしまっていませんか?
まず、声を大にして言いたいのが
- ため息をつくのは人間として自然な反応です
- 完璧な親なんて世界中どこを探してもいません
- 今、この瞬間から親子の関係は良い方向に進めることができます
ということです。
『世の中のお母さんは本当に頑張っています。』
そうはいっても、じゃあこのまま、ため息をつき続けていいのか?というのは不安ですよね。
でも安心してください。ため息が出てしまった後でも、子どもとどう接するかでマイナスをプラスに転じることができます!
この記事では、『ため息が出てしまったあとの子どもとどう関わるか』を解説していきます。今回解説した内容を今日からできるところから実践することで、子どもの反応がちょっと変わったり、自分の気持ちが少し楽になったりするでしょう。
皆さんの子育てのヒントになれば幸いです。ぜひ最後までご覧ください。
ため息が子供に与える影響とは?
『子どもの前で、ため息をつくのってよくないのではないか?』
そんな気持ちになりますよね。
しかし『子どもの前でため息をつくこと自体が悪いことではない』です。
確かに、子どもの前でため息をついて、親が何も反応や声掛けをしなければ、場合によっては子どもはネガティブなメッセージとして受け取ってしまう可能性があるのも事実です。
しかし、ため息をついた後、親子でどんなコミュニケーションをとるか、声掛けをするかによって、ため息をきっかけに『感情との付き合い方』を教えることにつながっていきます。
ため息自体は、体の自己防衛の行為であり、むしろ我慢する方がよくないと思います。
そこで、ため息をついたあとは、後述する声掛けをできるときは試してみて、子どもがどんな反応をするのか観察してみましょう。
今日からできる!ため息の後に使える声かけを年齢別に紹介

『あ!ため息をついちゃった!』と自分で気づいたら、子どもとコミュニケーションをとるチャンスです。
ため息をきっかけに、子どもとの対話をしてみましょう!
0歳〜1歳の子どもへの声かけ
「ねぇねぇ、○○ちゃん。大好き!!」
” ため息が出る=ネガティブ ”と捉えることがない年齢なので、ため息をきっかけに『大好き』とスキンシップをとると良いでしょう。
大好きと声に出すと、ママやパパも心の根っこでは我が子が大好きなのを改めて認識できます。
毎日大変ですが、我が子が大好きなのは変わらないはずですよね。
大好きなのを伝えてあげるだけで、
- 子どもは愛情を感じて嬉しい
- ママパパはため息が出るからといって子どもが嫌いではないというのを自覚できる
というメリットがあります。
2歳〜3歳の子どもへの声かけ
「さっき、ママ(パパ)がふーってしたのは、○○ちゃんが悪いとかじゃないよ。ママ(パパ)が疲れてただけ。○○ちゃんのこと大好きだからね!」
だんだん、相手の気持ちを理解できる年齢になるので、ため息をついた時はなんかネガティブな場面かも?と気づくようになります。
大好きと言う効果は0歳〜1歳の部分でお伝えしましたが、2歳〜3歳は、突然大好きと言われても混乱してしまう可能性も。
”あなたが悪いわけではなく、ママパパが疲れていただけ”という説明をすることで、子どもも理解できます。
言葉がしっかり話せなくても、2歳以降は状況でいろんなことを理解している可能性があるので、説明の前置きを入れた上で『大好き』と伝えてあげると、子どもも安心して言葉を受け取ってくれるでしょう。
4歳以上の子どもへの声かけ
「さっき、大きなため息をついてしまったけど、あなたのせいじゃないの。お母さん(お父さん)がちょっと疲れていただけ。心配させてごめんね。あなたのこと大好きなのはずっと変わらないからね」
2歳〜3歳と似ていますが、少し説明を大人むけに変えています。子どもの受け入れやすい言葉にカスタマイズしてOKです。
子どもは思っている以上に理解しているので、説明を忘れずに。
子どもが大きくなると『大好き』という言葉をかける機会も減ってしまうこともあるかもしれませんが、なるべく口に出して気持ちを伝えてあげることで、自己肯定感アップにも繋がります。
30秒でできる安心感を高めるスキンシップ・声かけ

ため息をついたタイミングって、イライラしている時だから「大好き」なんて言えないよ‥
そんな気持ちになったあなたへ。
『30秒でできる安心感を高めるスキンシップ・声かけ』をご紹介します。
今日もため息をついてしまった‥
そんな罪悪感を感じたタイミングでできるので、自分の気持ちが落ち着いたら、実践してみてください。
これを実践すると
- ママ(パパ)の気持ちが楽になる
- 罪悪感がなくなる
- 子どもの笑顔が見れる
こんな効果が実感できるかもしれません。
子どもとできるスキンシップ
- 頭をなでる
- ぎゅーっと抱きしめる
- 膝の上に座らせる
こういったスキンシップが良いと言われますが、『うちの子はスキンシップは嫌がって逃げてしまう』そんな方もいるのではないでしょうか?
子どもは本来はママ(パパ)は大好きでスキンシップは取りたいはず。しかし甘え下手な子は遠慮して逃げてしまっている可能性があります。
そんな子どもには
- こちょこちょ遊び
- 抱きしめ遊び
- ちょっかい遊び
など『遊び』に変換して、子どもとスキンシップをとると良いです。
最初は嫌だ〜というかもしれませんが、ママが嬉しそうに『え〜やだ!まだぎゅーしたい!』といって抱きしめていたら、そのうち存分に甘えられるようになります。
寝る前の30秒でできる声かけ
- 「今日も〇〇ちゃん過ごせて幸せだったよ、ありがとう」
ママ(パパ)の気持ちを伝えてみましょう。
安心した顔で眠りについてくれる子どもがいる反面、思ったような反応をしない・無反応という子どももいるかもしれません。
大好きなことや感謝を伝えても子どもからその気持ちが返ってこなかったら、こちらもしんどい気持ちになりますよね。
ずっと片想いでフラれ続けていたら恋心が冷めるように、子どもからの反応が薄ければ、子どもに気持ちを伝えることをやめてしまうのは自然なことです。
そんな時は、無理に声掛けをしなくても大丈夫。
ママパパが子どもに声掛けをしたいなと思うタイミングで寝る前に声掛けをしてみましょう。
『当たり前に毎日を健康に過ごしてくれることって本当に尊いことです。』
それを心から子どもに伝えたいなと思った時があったら、ぜひ子どもにそれを伝えてみてください。
なぜため息が出るの?:頑張っている証拠!

ため息は体からの『休んでください!』のサインです。
ため息が出る原因としては
- ストレスがかかると交感神経が優位になり呼吸が浅くなる
- 呼吸が浅くなると長い呼吸をするためにため息という形で深く長い呼吸をするように体が反応する
このような体のメカニズムからストレスがかかると体がサインとしてため息を漏らすことがわかっています。
普段、自分に余裕があったら許せる夫(妻)子どもの行動でも、自分に余裕がなくなった途端に許せなくなってイライラしたり、ため息が漏れたりしていることはありませんか?
心の余裕があるのとないのでは、ストレスの蓄積具合が本当に違います。
まずは一番自分を大切にしてみてください。
心の余裕を作るために、自分を労る時間を優先的に確保しましょう。難しいかもしれませんが、自分を労る時間は重要なんだと自覚するだけで、罪悪感が減ったり・意識的に時間を設けようと努力できたりするものです。
育児に余裕がある人の特徴と心に余白を作るセルフケアの方法についての記事もよければ参考にしてみてください。
ため息を前向きなコミュニケーションに変えて良好な親子関係を

「ため息」が出てしまうことに罪悪感を感じる必要はありません。
この記事をご覧の皆さんは、ため息が出てしまうほど、本気で真剣に育児取り組んでいるのだと思います。
毎日、本当にお疲れ様です。
どうしても子供のことが最優先になってしまうかもしれませんが、そんな時こそ、自分の体と心を労ってあげてくださいね。